袋貼り機と出会い、
ひらめいた瞬間、歴史がはじまる。

江見製袋の創業者、江見勘太郎は対馬藩の飛び地であった基養父(きやぶ)に生まれました。現代の佐賀県鳥栖市です。その田代という地区は配置売薬業が盛んな町で、勘太郎もその仕事を営んでいました。しかし、周辺のお客様には古くからの同業者が付いていて、仕方なく遠方の牛深や桜島まで何日もかけて行商していたそうです。
 そんな折り、博多で開催されたある展示会で1台の袋貼り機と出会います。「そうだ!この機械で薬を入れる大小さまざまな袋を作ろう。きっと喜ばれる!」。そうひらめいた勘太郎は、薬袋をつくる事業を起こし、江見製袋所として個人創業。それが現在の江見製袋株式会社の始まりです。1926年(昭和元年)、勘太郎33歳のときでした。

袋貼り機と出会い、
ひらめいた瞬間、歴史がはじまる。

江見製袋の創業者、江見勘太郎は対馬藩の飛び地であった基養父(きやぶ)に生まれました。現代の佐賀県鳥栖市です。その田代という地区は配置売薬業が盛んな町で、勘太郎もその仕事を営んでいました。しかし、周辺のお客様には古くからの同業者が付いていて、仕方なく遠方の牛深や桜島まで何日もかけて行商していたそうです。
 そんな折り、博多で開催されたある展示会で1台の袋貼り機と出会います。「そうだ!この機械で薬を入れる大小さまざまな袋を作ろう。きっと喜ばれる!」。そうひらめいた勘太郎は、薬袋をつくる事業を起こし、江見製袋所として個人創業。それが現在の江見製袋株式会社の始まりです。1926年(昭和元年)、勘太郎33歳のときでした。

 昭和23年戦後間もない頃、オート三輪で九州各地に配達していた
 
 昭和30年頃の梨園での袋掛作業

やがて果実袋の製造へ。
有限会社を経て、株式会社に組織変更。

 薬袋からスタートした江見製袋ですが、1928年(昭和3年)頃から、現在につながる果実袋をつくり始めます。近隣の農家向けに梨、桃、ぶどう、びわのかけ袋を製造。1933年(昭和8年)には、袋の接着方法を工夫改良し、安心して使える果実袋として好評を得ることができました。
 戦後、有限会社として法人設立。1952年(昭和27年)に組織変更し、江見製袋株式会社と改称しました。
 
 

「創意工夫でお客様に喜んでいただく」
その精神のもと、次々と商品開発。

 戦後の復興期、順調に滑り出した会社でしたが、1954年(昭和29年)創業者勘太郎が急死。それに伴い、長男多久一が社長に就任。突然の社長就任に戸惑いながらも、戦後の食糧増産体制の中、果樹もたくさん植えられ、果樹栽培が盛んになってきた時代を背景に、「果物を守る袋も大量に必要になるはず」と果実袋に特化し、社員一丸となって果実袋の製造に励みました。
 34歳で社長に就任した多久一は、「創意工夫でお客様に喜んでいただく」という創業者の意志を継ぎ、ときには2晩も3晩も眠らずに考え抜き、新しい商品を開発。1964年(昭和39年)には、ぶどう袋「エースバック」を発売し、これを契機に販路を九州一円から広島、長野、東日本の各県に伸ばしました。1966年(昭和41年)に現地に新工場を落成し、1968年(昭和43年)に開発した育苗キャップ「ダイヤキャップ」は全国へ発売するなど、この時代に今日の江見製袋の礎が築かれていきました。

「商売は誠意と正直」の言葉通りに、
生産者とともに歩んで。

 多久一はある時、果実袋を納品した生産農家から、「今までは朝早くから畑仕事をし、夜も寝ないで袋を手貼りしなければならなかった、今は夜なべ仕事から解放され大変助かっている」というねぎらいの言葉を頂いたと言います。
 創業者の生前の言葉「商売は誠意と正直」を愚直に実践し、生産者のために・地域のためにを第一に考えるのが、江見製袋に受け継がれてきた「創業の精神」です。お客様の困っていることは何か、どうしたら解決できるかを寝ても覚めても考え続けたといいます。その精神は社員一人ひとりにも伝わっています。


果実袋を通じての貢献と
新たな可能性への挑戦は続く。

創業の精神を忘れることなく、江見製袋は、次々と新たな商品を開発・発売していきました。
 1973年(昭和48年)に製造開始したぶどう出荷袋「紙セロ三角袋」が大ヒット商品となり、創業以来初の24時間操業を実施。1978年(昭和53年)には、発明協会奨励賞を受賞し、現在まで受け継がれる主力商品となっています。
 その後も「連続ぶどう袋」「窓付ぶどう」などを発売。2005年(平成17年)には、創業80周年記念「フルーツバザール」を工場敷地内で開催しました。2015年(平成27年)の創業90周年に向かい、生産者はもちろん、消費者や地域のためにできることはないか、生産の現場の声を真摯に受け止め、創意と工夫をもって製造と挑戦を続けています。
 

多くのこどもたちで賑わった創業80周年記念「フルーツバザール」
 
江見製袋の原点でもある新聞紙の掛け袋

History of 90th ……

創業〜10周年

1926年(昭和1年) 江見勘太郎が個人創業
1928年(昭和3年) 果実袋をはじめて製造
1933年(昭和8年) 袋の接着法を改良
 

〜30周年

1948年(昭和23年) 有限会社江見製袋所を設立。
1952年(昭和27年) 江見製袋株式会社へ組織変更。
1954年(昭和29年) 長男多久一社長就任(創業者勘太郎逝去)
1955年(昭和30年) 工場火災で設備すべて消失
1961年(昭和36年) 先進地福島で袋掛け実習に生産者15名招待

〜60周年

1964年(昭和39年) 強化ぶどう袋「エースバック」発売
1966年(昭和41年) 現在地に移転。亜麻仁油製品から自然発火し倉庫全焼
1968年(昭和43年) ダイヤキャップをタキイ種苗様より全国販売
1969年(昭和44年) 残留農薬規制発令(該当ぶどう袋全品無償交換実施)
1973年(昭和48年) 新商品「紙セロ三角袋」が好評で発の24時間操業
1975年(昭和50年) 低温貯蔵庫完成(通年生産体制確立)
1982年(昭和57年) 連続ぶどう袋を新発売し効率いいと好評
1988年(昭和63年) 紙セロ多色印刷販売開始
1991年(平成3年)  要請により岡山の同業社全株式取得、子会社へ
1992年(平成4年)  工場増設と新倉庫落成
1993年(平成5年)  江見二六社長就任

〜90周年

2001年(平成13年) 岡山製造部門を本社へ統合
2005年(平成17年) 創業80周年記念「フルーツバザール」開催
2006年(平成18年) 新商品「見えるっ袋」発売
2008年(平成20年) 梨二重袋、窓付きぶどう袋など新鋭機導入
2012年(平成24年) 12月より代表取締役江見喜充就任
2015年(平成27年) 12月より代表取締役江見登吉就任
2017年(平成29年) 機能性遮熱袋販売開始

 
 
 
 
昭和14年:第二次世界大戦勃発
昭和16年:太平洋戦争勃発
 
昭和20年:広島長崎に原爆投下
昭和22年:日本国憲法施行
昭和28年:鳥栖市制施行
 
 
 
 
 
昭和39年:オリンピック東京大会開幕
昭和43年:3億円強奪事件
昭和44年:アポロ11号月面着陸
昭和45年:大阪万博
昭和64年1月7日をもって昭和が終了
「昭和」から「平成」へ改元
平成元年:税率3%の消費税実施
 
平成7年:阪神淡路大震災
平成9年:消費税5%に
 
 
平成23年:東日本大震災
平成24年:吉松育美さん日本人初のミス・インターナショナル
平成26年:税率8%の消費税実施
平成31年4月30日をもって平成が終了
「平成」から「令和」へ改元
令和元年:標準税率10%の実施

創業〜10周年

1926年(昭和1年)

江見勘太郎が個人創業

1928年(昭和3年)

果実袋をはじめて製造

1933年(昭和8年)

袋の接着法を改良

 

〜30周年

1948年(昭和23年)

有限会社江見製袋所を設立。

1952年(昭和27年)

江見製袋株式会社へ組織変更。

1954年(昭和29年)

長男多久一社長就任(創業者勘太郎逝去)

1955年(昭和30年)

工場火災で設備すべて消失

1961年(昭和36年)

先進地福島で袋掛け実習に生産者15名招待

〜60周年

1964年(昭和39年)

強化ぶどう袋「エースバック」発売

1966年(昭和41年)

現在地に移転。亜麻仁油製品から自然発火し倉庫全焼

1968年(昭和43年)

ダイヤキャップをタキイ種苗様より全国販売

1969年(昭和44年)

残留農薬規制発令(該当ぶどう袋全品無償交換実施)

1973年(昭和48年)

新商品「紙セロ三角袋」が好評で発の24時間操業

1975年(昭和50年)

低温貯蔵庫完成(通年生産体制確立)

1982年(昭和57年)

連続ぶどう袋を新発売し効率いいと好評

1988年(昭和63年)

紙セロ多色印刷販売開始

1991年(平成3年) 

要請により岡山の同業社全株式取得、子会社へ

1992年(平成4年) 

工場増設と新倉庫落成

1993年(平成5年)

江見二六社長就任

〜90周年

2001年(平成13年)

岡山製造部門を本社へ統合

2005年(平成17年)

創業80周年記念「フルーツバザール」開催

2006年(平成18年)

新商品「見えるっ袋」発売

2008年(平成20年)

梨二重袋、窓付きぶどう袋など新鋭機導入

2012年(平成24年)

12月より代表取締役江見喜充就任

2015年(平成27年)

12月より代表取締役江見登吉就任

2017年(平成29年)

機能性遮熱袋販売開始